スピリッツ No.02

高橋しんの新連載「花と奥たん」の今後の展開がとても楽しみである。
東京都心に突如として現れた巨大な「花の蕾(仮)」と、植物の侵食が進むその周辺の地域。
単に植物の生態系が異常になっただけではなく、「花の蕾(仮)」周辺の住人も影響を受けている。
そして、都心港湾は閉鎖・隔離されており、誰も入ることができない。
野菜は豊富にあるが、肉や魚は殆ど政府の配給制(もしくは闇市)となっており、電気も止まることがある。
そんな世界を舞台として「東京近郊のうるわしが丘西4丁目」の 4LDK の一軒家に住む「東京勤めの旦那さん」の帰りを待つ「奥たん」のお話。
なぜ「花の蕾(仮)」が現れたのか ? という謎ときは来春かららしい。

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読み始めたときは、単純に新婚さんの話かようコノヤロー(叫) と思いながらページを繰っていた。
しかし途中途中のコマに出てくる住人の会話や、背景のちょっとした異常さ、例えば線路に巨大なツタが巻きついているところ、そいういったものから
「これは普通じゃないな」
と、背中が寒くなる感じがする。
普通の生活が何の理由もなしに異質なものに支配されてしまったとしても、そこには生きているヒトがいる。
そのヒトが見聞きし、感じるものに対するそら恐ろしい感じ。
クチュクチュバーン、魔界水滸伝の最初の方読んだときと同じような感じ。
最後のページまで読み終わったとき
「はーやーくー次読みたい !」
と思った。

クチュクチュバーン

クチュクチュバーン

魔界水滸伝〈2〉 (ハルキ・ホラー文庫)

魔界水滸伝〈2〉 (ハルキ・ホラー文庫)

全然関係ないが、母はずっとスピリッツのことを
スピッツ
だと思ってたらしい。
宇宙の風は吹かないよ...